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らぴすらずり・うぃ~くりぃ~

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ぐりぐらと天使のお話

【ぐりとぐらとすみれちゃん】2004/9/2日記
★ぐりとぐらとすみれちゃん(中川李枝子 / 山脇百合子作・福音館書店)★ ぐりとぐらとすみれちゃん ( 著者: 中川李枝子 / 山脇百合子 | 出版社: 福音館書店 )
すみれちゃんの話を知ったのは、福音館の月間誌「こどものとも」にはさんである、うすいお便りに書いてあったからでした。
「こどものとも」は福音館から毎月出されている、配本形式の月間誌で、保育園や幼稚園等で毎月購読しているところも多いです。
ちなみにうちの園ではチャイルド社の月間誌を園が一括指定して取ってます。
正直、絵本としての格はぐっと落ちる。
(せめてフレーベル者のキンダーブックならまだよかったのだけど。)
なにしろ、こどものともは作家先生のレベルが違います。
中川李枝子に林明子、長新太、平山和子などの大御所がぞろぞろ。
それでいて350円。良書を低価格というのはとてもありがたいです。
配本形式で、基本的に返品ができないのだけれども、最近は一部書店でも常に一定量を置くところが出てきました。 私も作家さんの好き嫌いがけっこうあるので(長新太さん、苦手)、こまめに書店をのぞいては、好きなものだけを買っています。

こどものともで人気あったものが、一定期間後に定番本としてまた出されることがあります。
この「ぐりとぐらとすみれちゃん」も、そんな定番本化の新刊として最近出されましたね。
わたしは2年前に配本で出た時に5冊買って、4冊をプレゼント包装してもらいました。
ちょっとしたお礼やおみやげに便利です。
「よかったらこれ食べて」の代わりに、「新しいぐりぐら、読んだ?まだならぜひ読んで」と差し上げられます。

はじめてぐりとぐらのすみれちゃんを見た時は、「おぉ、今月はぐりぐらだぁ♪」と喜んだと同時に、「あら、今回は子どもが出ているわ」と意外に思いました。
中川さんの本には男の子のシゲルが出てきたりしますが、ぐりぐらにはサンタクロースのおじさんのこん跡だけ!の登場です。
内容はかわいらしい、すみれちゃんとぐりぐらのやりとりで、いつもよりちょっとお話部分が多いかなと思いながら楽しみました。
配本形式の時は、毎回薄いお便りのリーフレットが間にはさまっています。
その月の先生から作品の背景などの説明があって、そちらも楽しみにしているのでゆっくりと読んだところ.....
すみれちゃんが実在する天使ちゃんだということがが書いてあって本当にびっくりしました。
すみれちゃんが亡くなったあと、ママが大好きだったぐりとぐらの作者中川さんにお手紙を書いたこと、
中川さんがぐりとぐらのお話の中にすみれちゃんを仲間に入れてあげたこと。
すみれちゃんは亡くなってしまったけれど、
ぐりぐらと楽しく遊んでいるということ。
などが書いてありました。
変な言い方ですが、すみれちゃん、亡くなった後も大好きなぐりぐらと遊べてよかったねと思いました。
中途半端な気持ちでないだけに、うまく言えないのですが...。

子どもが幼くして 自分の手の届かない世界に行ってしまった時。
そして、もう2度と戻ってこないのだと思い知った時。
親としてはせめて、子が行ってしまった先の世界で笑顔で暮らしてくれて入れればと願わずにはいられません。
親が死ぬまで、なきながら小さな手で小石を積み続けていると聞いたところで、何もしてやれない親としては、ただ切なさで
胸がふさがれてしまうだけなのですから。 たった数年しか生きられず、お友達も持つこともできずに逝ってしまった子が、ぐりぐらの世界で楽しく暮らしてくれていれば。
そして、たくさんの子どもとお友達になってくれれば。
そんな親の願いをかなえてくれた、中川さんの心遣いを感じながら、改めて「ぐりとぐらとすみれちゃん」を読み入りました。

せっかくなので、あわせて「ぐりとぐらの1年間」もどうぞ。
私のお気に入りです。
音読すると、そのよさがよくわかります。
誰かが大きな声で誰かに読むために、書かれた本なのです。

★ぐりとぐらのうたうた12つ(中川李枝子 / 山脇百合子作・福音館書店) ぐりとぐらのうたうた12つき ( 著者: 中川李枝子 / 山脇百合子 | 出版社: 福音館書店 )

★ぐりとぐらの絵本7冊セット(福音館書店)★

ぐりとぐらの絵本7冊セット( 著者: | 出版社: 福音館書店 )

★ぐりとぐらの壁紙プレゼント★
福音館のHPにあります。かわいいよ!

ぼくらのなまえはぐりとぐら-絵本「ぐりとぐら」のすべて-
母の友編集部 編・福音館書店発行。
新刊本サイズで、ぐりとぐらのシリーズ誕生の裏話、ぐりとぐらの世界・総チェック、作者が答えるQ&A、作品論、物語にちなんだ料理、手芸、歌…等々の内容です。
ぐりぐらの型紙がうれしー。




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